前回
の日記から半年近く経ってしまいました。
geocitiesがサービス終了しちゃうので、ここに移転だけは済ませたけど、肝心の中身は更新できていませんでした。
といっても相も変わらずただの工作日記です。
ここしばらく、CDMこと
ALO Audio Continental Dual Mono にどっぷりハマってました。
ALO Continental Dual Mono |
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最初はこんな感じで、毎度お馴染みのアルミ板サンドイッチプロテクタで挟んで小さめのポーチに入れて別持ちにして、 気が向いた時だけ持ち出そう...なんて思ってました。
でも、結局こうなった。
ALO Continental Dual Mono |
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CDMはHugo2と共に常設です。
ALO Continental Dual Mono |
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Hugo2に続いて、CDMの電源も自動でON/OFFできるようにしました。
色々と考えました。もちろん、CDM自体は無改造でなんとかしたいのが大前提なので電動ボリュームに変更とかは無しで。
FEETECH FT90R デジタルマイクロサーボ(連続回転仕様)
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CDMの電源は、昔ながらのスイッチ付きボリュームです。これを回転させれば良いだけ。
サーボモーターで何とかなるかと思ったけど、普通のサーボは180度位までしか回りません。
270度回るサーボも標準サイズなら有りますが、サブマイクロやマイクロサイズの物はなさそう。
また、270度まで回せても、ダイレクトドライブだと必要なトルクが出せるかどうかも問題になりそうです。
結局モーターは連続回転サーボにしました。普通のサーボと違い回転角度の制御はできません。マイクロサイズなのでちょっと大きいけど、トルクもそれなりにあり、結果的には丁度良かったかも。
さて、どんなモーターを使うにしてもモーターの回転をどうやってボリューム軸に伝えるかが問題でした。
最終的には、アマゾンで適当に
こんなのや
こんなのや
こんなのをがさっと買い込み、減速ギアにしてみた。
まぁ、ギヤ比なんてものは適当です。結果的には御覧の通りギリギリのサイズ感です。
CDMを入れた上蓋にネジ止め。例によってCDM自体はシリコンバンド固定なので、アテにできません。毎度。
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12bit (4096P/R) 磁気式エンコーダAS5600 Breakout Board
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連続回転サーボにした事で好きなだけ回転出来る様にはなったけど、「好きなだけ」を制御するのが結構大変。
丁度良いエンコーダがありました。AS5600をBreakout Boardにしたものです。助かります
ネオジム磁石の回転角度を4096/回転の精度で検出できます。しかもI2C接続なのでArduinoのpinも消費しません。
ジャンクのボリュームノブを加工してネオジム磁石を埋め込み、CDMのノブと交換しました。
そしてこのノブでギアを固定しています。この程度なら(自分の中では...)本体の改造にはなりません。
連続回転サーボは角度制御が出来ませんが、引き換えに速度はコントロールできます。ただし、トルクとセットです。
ある程度のトルクを出すにはある程度の速度が必要。ただ、速度を上げると...うるさい。
音のしない、マイクロサイズの連続回転サーボなんてものは...無さそうです。
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ALO Continental Dual Mono |
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メタルボールタクトスイッチ(10個入り)
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CDMを載せたアルミ板右隅に張り付けた得体のしれない金属がメタルボールタクトスイッチです。なんとなく買ったもの。
CDMの緊急OFF/ONスイッチです。ギアとサーボを付けたことで手動でCDMのボリュームノブを廻すことはできなくなりました。
物理的に手が届かない訳ではありません。モーターの静止トルクがかなり大きいのでもはや手では廻せないのです。
そこでPCを落とした状態でもOFF/ON出来るようにスイッチを付けました。
もっとも現時点では結構うまくコントロール出来ているので、ほとんど必要性は無し。
押されるとVUメーターが変な色に変わり、5秒位押し続けると更にヤバい色に変わった後、CDMのON/OFFを反転します。
単純にArduinoのデジタルpinとGNDに直結し、INPUT_PULLUPでSW状態を検出してます。
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フルカラーシリアルLEDテープ(1m)
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VUメーターをヤバい色に変えるLEDです。
いや、ヤバい色にするのが目的じゃないです。色を自由にコントロールする事が目的ですので、CDMとは無関係。
PWM信号線一本で何十個も繋げる事が出来る凄い奴。ちょっとサイズデカいけど。
これをVUメーターに1つづつ仕込んでいます。
但し、このVUメーターは豆電球が交換可能なのですが、
交換するのは非常に大変です。5割程度の確率でお釈迦になります。針が曲がったり、パネルにヒビが入ったり...
分解自体は前面からただ引っこ抜くだけです。
ここに交換方法が載っていますが...かなり慎重にやっても勝率は低いです。
そこで、今回は分解せずに、上から穴を開けてLEDを差し込んでみました。
...そしてそこまでやったのに、結局引っ掛かって蓋が外れ、針が曲がった....
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Pololu ステップアップ/ステップダウン 電圧レギュレータ S9V11F5
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機器羅列の流れで載せたけど、実はまだ使ってません。下の写真のモバイルバッテリをどーすっか悩んでいる所。
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最後に載せた電圧レギュレータはとても小さいので、特に利用目的も無いままストックしていたもの。それを今出してきたのは、こんなバッテリーとの出会いがあったからです。
Omnicharge mobile battery |
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上に載っているバッテリーは
OmnichargeのOMNI13とOMNI20です。
凄い奴です。大きい方は3万円以上します。
質素なSONYのバッテリーと違い、電流使用量がリアルタイムに表示されます。また、充電しながら給電も問題無く使えます。
加えてAC100V出力端子までついています。
とうとうSONYのバッテリーをリプレイス出来る製品に出会えた。と思った。
でもOMNI13(小さい方)は時々4.5V位まで電圧が下がります。まずArduinoがリブートし、PC本体もフリーズします。
うーん。デカいのを試すか...デカい。高い...これでダメならショックデカい。
デカいほう(OMNI20)は OMNI13よりは負荷を掛けても電圧は下がらなかったので、システム全体の配置も加工し、OMNI20の本格使用を始めました。
しかし...1ヶ月程度経った頃...丁度気温も下がった頃でしょうかね..電源投入と同時にArduinoがリブートを繰り返しました。電圧は4.6V程度まで落ちています....。ダメか。それでも数回リブートした後になんとか全システム稼働しましたが...。
その後しばらくは様子を見てましたが、5.0Vバリバリで駆動できたと思ったら次に起動すると4.7V程度だったり....なんとか稼働できてはいますが、限界ギリギリな感じです。とても不安。
その後、2回ほどSONYに戻したり、やっぱりOMNI使ってみたりを繰り返した挙句、結局SONYに戻しました。
やはりSONYのモバイルバッテリーは凄いです。4.9V以下にはまずなりません。安心と実績のSONY製です。
「電流を計測できるデバイスはことごとく使い物にならない」と言う(個人的な)ジンクスが強化されてしまいました。
上に述べた電圧レギュレータ―を使えば、文字通り電圧を5Vに安定化できます。1.5Aまで流せるので、Arduinoの動作を保証する程度には使えます。
電圧低下で最初に落ちるArduinoを守ることはできますが、PC本体(Intel Compute Stick)に使うには電流が小さすぎます。
もっと大きなレギュレータを使えば済む話ではありますが...そこまでして不安なバッテリーを使うか?と逡巡するばかりです。
... 8Aまで流せるレギュレータが到着しました....どうすっかなぁ。
そんな感じの今日この頃...いつもはこの辺で終わりなのですが...、
以下は去年の10月頃に書き殴ったまま、それっきりになっていた「日記」の蔵出しです。
CDM及び真空管についての与太話。
真空管アンプなんて、正直、特に興味有りませんでした。
...いや、興味無かったどころじゃ無いな。寧ろ...
ポータブルの真空管アンプ?...今更真空管?しかもポータブル用途に?...ボヤッとマイルドな音しか出ないんじゃない?
なんて思ったりしてました。
方向性は確かに半導体で鳴らす音とは違いますが、CDMで真空管に対する評価は180度変わったのも確か。
はい。真空管の事なんてロクに知りません。前回の後半で唐突に真空管アンプを何個か試していますが...
"横からみても結構光ります。"
とか...知っている人にとっては失笑モノでしょうね。
真空管=ほのかに光る、なんてのはサブミニチュア管には全然当てはまらない事も知りませんでした。
CDMが光るのは専用基板に仕込まれたLEDが光ってるだけでした。
後述のHead-fiのスレッド見て愕然としたのはイイ思い出です...それっぽい良い色で光ってるじゃん....(遠い目)
実はもう一つ、自戒すべき事があるのですが、若干自壊気味なので次回にでも。
そんな真空管ビギナーな私ですが、見事にハマりました。と言ってもサブミニチュア管限定ですが。
その中でもCDMです。いや、これ良いです。これほどまで気に入るとは思いませんでした。Hugo2より好き。
正確にはHugo2も同時に使ってるので、CDM単独の評価ではないかもしれませんが、この音はハマります。
更に「バランス接続」についての雑文
真空管である事とは全く無関係なのですが、CDMでのバランス出力についても一言。
CDMは通常のアンバランス接続でハマりましたが、バランス出力するとまた更に強力な音になります。
実はバランス接続に関しても、積極的にやってみようとも思っていなかった。
Hugo2とかバランス接続できない、と言うよりはバランス接続なんて不要!と言うポリシーだし。
いきなり余談になりますが、バランス接続してみようとしたきっかけを語らねばなるまい。読み飛ばし給へ
手元には、IE800初代があるのに、いつもの未来が見えたのでさっさと予約した、Sennheiser IE800Sがあります。
そして、IE800Sはバランス接続にも対応しており、専用ケーブルまで附属しています。
残念なことに、そのケーブルの入った元箱がどこにあるのかわかりません....。使うとは思っても居なかった。
ここで、IE800S附属の交換用ケーブルの端子は、2.5mm4極ジャック→2.5mm4極プラグと言う、一見すると延長ケーブルっぽい構成です。
まぁいいかと、IE800Sのケーブル交換部の2.5mm4極プラグを、何気なくCDMにぶっ挿してみた。...危険。
位相メチャメチャです(あとで確認したら左右逆転した上に片方が逆相)。同じ2.5mm4極だから刺せちゃっただけです。
しかしながら!その状態でも、明らかに音が違うのが判ります。別物です。
こりゃバランスで繋ぐしかないです。専用バランスケーブル発掘!でも左から音が出ない!!!不良品かぁぁ???
と一人で大騒ぎした挙句、原因判明。
専用ケーブルの2.5mmプラグ(プレイヤーに差す側)には0.5mm程度のスペーサ―が「わざわざ」追加されています。
ところが、CDMに挿すとこれが邪魔をして接触不良になります。つまりプラグの差し込みが短くなってダメです。
「わざわざ」盛ってあるので、不良品と言う訳では無く、「なんらかの製品に合わせたもの」なんでしょうね。
ポータブル用途のバランス接続仕様は今なら「一応」規格化されている様ですが、何種類ものバランス接続仕様が生き残っている状態です。
組み合わせによっては今回の様に旨く動作しないケースもあると言うことでしょう。
と言う訳で、この「わざわざ追加されたスペーサ―」をカッターナイフで削り取ったら問題無く使えました。
...同じ配線のケーブルを作って旨く行ったから純正付属品を改造すると言う暴挙に出ただけですが。
あくまでも私見ですが...
2.5mm4極プラグ自体は昔からあるものだし、「盛らないとダメ」な状況になる事の方がおかしい。
最初は4極+グランドの5極に対応する為に絶縁目的で「盛ってある」のかと思ったけど、違う様だ。
個人的には...汎用部品の使い回しなのに良く考えずに独自実装で製品化しちゃったら、なんだかデファクトになってしまったと言う愚行の結果じゃないかと疑ってます。斜めにモノを見過ぎだろうか。
...フラッグシップモデルの筐体材質だけ変えて上位モデルを続々と出しちゃうとか、物凄いペースで製品更新しちゃうとか、ユーザの気持ちとか関係なさそうなドコカノダレカ。
私見終わり...
紆余曲折ありつつ、バランスケーブルとか作ってみた。
ケーブルはbelden 1804A,2.5mm4極プラグ/ジャックはNobunaga labs
ストレートプラグは移動中に使うには不安だし、毎回抜き差しするのも嫌なので、いつのも様にL字型プラグを探していたら、
2.5mm4極プラグをL型にする裏技!を発見。
無理矢理だから若干の遊びが出ちゃうので固定は必要だけど、ナイスアイディア!
Neutrikがそのものズバリを出してくれれば最適解だなぁ。
バランス接続してみて最初に感じたのはそのパワーですが、アンバランスと比べるとHugo2を感じさせる音です。
Hugo2から出してるんだから当然と言えばそれまでですが、真空管の味と言う面ではアンバランスの方がそれっぽい気がします。
更に真空管の話
例によって思いついたままに書き殴っているので、肝心のテーマに辿り着いてません。
CDMはとても自由な製品です。ユーザが真空管を交換できるようになっています。
ちなみに内蔵バッテリもユーザ交換できます。これもポイント高いです。
真空管やバッテリはALOの
オンラインショップで色々売ってます。
真空管の交換と言っても、サブミニチュア管はソケットから抜き差しできるものでは無く、半田付けが必要です。
CDM専用のPCBに半田付けされた真空管をピンソケット経由で抜き差しする仕組みになっています。
また、PCBだけでも販売しているので、ユーザが自分で好きな真空管を試すことができます。
とても自由ですが、それだけに「沼」とも言えるでしょう。かの国ではTube Rollingと称されている程です。
head-fiの
Continental Dual Mono Tube Rolling Threadでは色々な真空管が評価されています。
前回も書きましたが、ALOのオンライショップでCDM用真空管を3セット注文してみました。
残念ながら現時点ではラインナップされてませんが、過去にはRaytheon 6111WAなども有ったようです。
Tubes | Description/My opinion |
Phillips 6111WA
(JAN)(Black plate)
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CDMに標準搭載の真空管です。
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輸入ついでに予備程度の気持ちで買ったのですが...なんとblack plateでした。
CDMに最初から入っていたのはgray plateです。
ちなみにblack plateは初期バージョン、gray plateは量産バージョンの様で、black plateはレアアイテムらしい。
音もblack plateの方が良いと言われていますが...。
早速取り替えてみました。確かに違います。うーん。
話が前後しちゃいますが、発熱と消費電力、諸々考えると6111を標準搭載としたのは正しいと思います。
ただ..個人的には下記のRaytheon 6832が色々な面で圧倒的です。
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Raytheon 6832
(JAN)(Black plate)
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ストックの6111WAはヒーター電流が300mAですが、こいつは400mAという熱い奴。
6111WAとはちょっと違う音が出るぜと言う売り文句。
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いやいや、ちょっと違うじゃないです。電力喰いで発熱も凄いですが、音も熱いです。
まず低域が重厚にグワッと来ます。またピアノの1タッチごとの響きと余韻も素晴らしい!
そして、なんと再び!! これもblack plateでした。ALOに感謝!!
今一番のお気に入りです。
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Sonotone 5719
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6832とは逆に消費電力が低い事が売りの様です。バッテリライフが数時間伸び、発熱も少ないとの事。
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まだ試していません。6832があまりにも良くって、そこで止まってます。
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ALOのオンラインで購入の際に、どうせなら...と上記以外にバッテリ2つやらチャージャーも2つ...ついでに使う当てもないのにレザーケースまで買ってしまいました。すると、それらは1つの段ボールにドサッと入っていました。
そして...真空管は2本毎にビニール袋(しかも擦り切れてる)に入れただけで何の緩衝材も無く、バッテリ等と一緒くたに入っていました...。
軽くカルチャーショックでしたが取りあえず全部無事だった...どころかBlack Plateの連発です。Webの商品写真はgray plateでしたし、そんな期待もしていなかったので、とてもうれしい!
えーと。次回にしようかとも思ったけど、自壊気味な自戒をここに。
前回、CDM以外のヘッドホンアンプを色々試した際、こんなことを書いています。
"
Nutube評価ボードもELEKITも同じくパワーアンプとしてHugo2へ接続してみました。
しかし、1曲聴いただけでドライブ能力の限界が明らかです。特に低域が破綻しています。
程度の差はありますが、どちらも同様の傾向です。
これが真空管の特徴なのか?そんなはずは無いです。
Nutubeはともかく、ELEKITは普通の真空管です。エージングしないとダメという可能性もあると思います。
しかし、Dual Monoは違いました。低音が厚みを持ちスムースに膨らみ、非常に滑らかです。
"
突っ込みどころ満載ですが...真空管をエージングでしか語ってません。ボケてますね。知らない訳じゃないのに。
エージングどころか「1曲聴いただけ」で判断しちゃってるし。
電源入れてから本気出るまで時間掛かるなんてことは半導体アンプでだって経験しているはずなのに。
何故、こんな短絡的結論に至ったのか、言い訳もあります。CDMが凄すぎるからです。
CDMは電源投入してからの立ち上がり(評価に値する音が出るまでの時間)が圧倒的に早いです。
と言うか十数秒で一定のレベルまで達します。
CDMが半導体と真空管のhybrid構成であることも一つの要因かもしれませんが、今回試した他のアンプも同様にhybrid構成なので、それだけが理由では無いのでしょう。
もちろん、他のアンプだって電源投入直後の音で評価したつもりはないのですが、「実力を出せるまで掛かる時間」のレベルが私の感覚を遥かに上回るオーダーで必要だと言う事の様です。
それでは何故、「立ち上がり時間に対する想定が短すぎる」に思いが至ったかと言うと....
CDM凄すぎる。真空管なめてた!! 他にどんなのがあるのか調査開始。
ん? Jaben?? Jaben Phantasy って何?...CDMを上回ると評価してる人も居るみたい。
...どんなだろう...CDMよりは安い..な...いいかも(いい鴨?)...以下略
UnderConstruction |
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Jabenなんて聞いたこともありませんでしたが、普通にamazonで買えました。しかもちゃんとJaben Japanから。
えー。こいつは「凄い」です...色々と。
立ち上がりに掛かる時間が「凄い」
いきなり核心です。Phantasyの仕様が「想定の再認識」に至るトリガーです。
電源投入直後の音を聴くとガッカリします。
そして、安定するまで15分以上掛かります。
そのことは同梱された注意書きにも記してあります。つまりそういう仕様だと。
時間と共に露骨に音が変わっていきます。本当に15分掛かります。
これこそが真空管の真髄か!と認識しました。
マイクロフォニックノイズが「凄い」
全てのプラグを電源投入前に挿しておかないと、触った瞬間から響きだします。
そして、いつまでもキーンと響きます。ちょっと待った位では収まりません。
使用中に触る事が許されるのはボリュームノブだけ。それ以外を弄ると、キーン。
一度キーンとなると、呆れるほど響きっぱなしです。電源OFF/ONすればすぐ直るけど。
これも注意書きに書いてありました。仕様だと。
サイズが「凄い」
圧倒的にデカい。そして重い。まさに金属の塊です。
Object | Width | Depth | Height | Weight |
Phantasy | 95mm | 165mm | 35mm | 750g |
CDM | 82mm | 127mm | 25mm | 412g |
Hugo2 | 100mm | 130mm | 22mm | 450g |
CDMだってそれなりにデカいし、Hugo2だってそれなりに重いけど...別格です。
これだけガチガチの筐体にしてもマイクロフォニックを封じ込めることができないんですね。
ちなみに、CDMはマイクロフォニックノイズとは無縁です。信じられない位でません。
CDMの真空管は1cm程度の両面テープで基板に留めてあるだけなのに。逆転の発想??
真空管をがっちり固定すれば良いって訳では無いみたい...。
音も「凄い」
凄い...個性的です。
値段も結構するので、これで音がイマイチだと悲しいです。
15分以上掛けて安定した後の音は、確かに一聴の価値ありです。
しかしCDMとは方向性の全く違う音です。
数十年前、JBL Studio Monitorがこんな音で鳴ってたなぁ...。そんな記憶が突如蘇る感じ。
乾いた、そして暖かな音。まさに「真空管っぽいの音のイメージ」から想起される音と言うべきかな。
強烈な個性です。ダメな人には全くダメだと思う。Hugo2とかとは正反対の音。
Head-fiの
Platlab Phantasy High-end Class A Tube Headphone Amp Official Thread
にも似たような感想載ってました。最初にこれを読んでいたら...躊躇した...かなぁ?
んー。私の結論として、Phantasyは留守番決定です。
一応いつものアルミサンドガードは作ったけど...でかすぎて別持ち仕様になってしまいました。持ち歩き用ポーチまで準備したんですが...。
重い、デカいは最初から許容するつもりでした。しかしモバイル用途で実力発揮まで15分間掛かるのは厳しいです。
マイクロフォニックノイズは爪で弾いただけで発生する上に、収束には時間がかかるので電源の入れ直しがしたくなります。これもモバイル用途では困りものです。
もしかしたら「モバイル」と言う前提自体が勘違い??と、
Jabenのサイト
を改めて確認しましたが...
"モバイル用では唯一のSET(シングルエンド三極管)純A級ヘッドフォン・アンプです"
...断言してますね。いやぁ、デスクトップ用だけど綺麗な電源が必要なのでバッテリーを積んでいます。位の勢いかと。
CDMを超える音かどうかと言う点では、私的にはPhantasyの癖の強さは極端にジャンルを選ぶと思います。
音の古臭さからもJAZZにはいいかな。PianoやSaxが良い感じで鳴ります。あ、古臭いって言っちゃった。
何が自壊かって?折角Continental V5をスキップして無駄遣いを抑えたのに、結局同じようなもの買っちゃってるじゃん。
そんな感じの今日この頃。