気がつけばHugo2。Part 3



04 Aug. 2018
05 Aug. 2018 Update.

本当に久しぶりの更新。7ヶ月ぶりです。
まさに危険なほどの酷暑ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。

今回も例によって前回に続く工作日記です。
毎度の事ですが個人的な趣味の日記、もしくは備忘録、回顧録にすぎません。その点はご理解願います。

読み返してみるとHugo2を購入したのは去年の7月4日。13ヶ月も前だ。もう一年以上使ってるのか。
この7ヶ月間、何もネタがなかった訳でも無いです....というか変な工作に没頭してました。

前回の日記の時点で既に工作ネタが無い状態でしたが、ネタが無くなると破壊が始まります。

事の始まりはHugo2冷却用のファンでした。 Part 1に書きましたが、 温度に関係なくただ回っているだけです。

これを何とかできないかな?と思ったのが運の尽き。今回の暴走につながります。
PCのファンコンと同じ事が出来れば良いので、市販品も色々と探してみましたが都合良いものなどありゃしません。
まぁ、無けりゃ作れば良いだけです。

必要なのは温度センサーとFANのコントロール。そこで目をつけたのが、今更感満載ですがArduinoです。

Switch Scienceさんを物色し、Arduino互換機のPololu A-Star 32U4 Microを使うことにしました。

実はサイズだけでこれに決めちゃいましたが...

初めてのArduinoとしてはハードルが高かったり、助かる部分もあったり、色々と微妙だったかも。

  • 非接触式赤外線温度センサ(I2C接続) うゎ。retiredだ。と、
  • Motor Driver

    を組み合わせてファンコンの出来上がり。


    CHORD Hugo2 power control module
    Power control module

    ...とまぁ、簡単に書いてますが、例によって色々あった。

  • FANの回転数はPWMでサクッと制御できる。楽勝じゃん.....
  • え?PWMの周波数が低すぎてうるさい。可聴域じゃん。....使えん。
  • しょうがねぇ。温度に応じてON/OFFだけで我慢すっか。
  • お、PWM周波数をコントロールする方法あるじゃん。MAXで31.25KHz....うーん。我慢できるか。
  • うぁ。この周波数だとモーターコントロール出来る範囲が4段階程度だ。まぁいいか。

  • と言う感じで、しばらくは温度に応じて4段階可変のファンコンとして使っていました。

    当初の目的はここまで。でもArduinoについて色々と知識が入ってくると、更に欲も出てきます。

  • ボリュームコントローラ、簡単に作れちゃうかも。
  • 赤外線リモコンも普通に作れちゃいそう。

    そうです。今は別部品でまかなっている2つの機能も1つのArduinoで実現できちゃいそうです。3in1です。


    などと思いを膨らませていましたが、斜めの方向に進んでみました。


    Part 1の最後にこんなことを書いていました。

    '電源を入れるときにはバッテリとHugo2の両方をONにしなくちゃなりませんが、電源OFFはスマホから一発です。'

    これをなんとかしてみました。

    つまり

    バッテリをONにするだけでHugo2の電源もONにする。

    です。もちろん、Hugo2自体の改造はナシの方向で。


    結果、こうなった。

    CHORD Hugo2 power control module
    Actuator

    うーん。肝心な所が見えません。こんな感じ。

    CHORD Hugo2 power control module
    Actuator

    やっぱり何だか分からないけど。

  • サーボモーター FEETECH Sub-Micro Servo FS0307
  • 圧力センサSparkfun Force Sensitive Resistor - Small

    を組み合わせて、押している角度と圧力をコントロールし、Powerボタンを押してます。


    と、更にサラッと書いてますが、やはり色々あった。

  • さーて、サーボプログラム完成。ファンコンプログラムと合体だ。
  • あれ?ファンが全力回転しかしてなくない??
  • サーボライブラリとファンのPWMの使うタイマーが被ってる?
  • うぁ。しかもArduino 32U4は自由に使えるタイマー少ないじゃん。
  • しょうがねぇ。ファンはON/OFFのみ制御だ。
  • お?ライブラリ書き換えればサーボの使うタイマー変えられるじゃん。ナイスな情報はこちら

    だいぶ端折った気もしますが、こんな感じで全機能がようやく使えるようになりました。


    半分冗談で作り始めたんですが、意外に安定しています。
    まぁ9割程度期待通りに動作すりゃ実用してもいいか程度に思ってたんですが...

    もう4ヶ月ほど使っていますが、失敗したのは1回のみ。
    それもHugo2の位置がズレた事が原因だったので、ズレないように対策済み。


    と、ほぼパーフェクトに機能していますが、所詮はHugo2はゴムバンド留めだし、モーターも両面テープで固定してるだけ。

    全然信用できません。結局、毎回目視確認してます....



    信用出来ないので、こんなGUIも作ってみました。

    左はサーボモーターの最大角度と圧力センサの最大値の過去ログです。
    あー。最近圧力値が不安定になっている傾向が見て取れます。暑いから?

    右は今回及び過去10回分の動作ログ。一定の圧力になるまでサーボを動かして3秒間キープ、そして復帰。
    失敗したときにその原因を特定するために作ってみました。

    Web Interface for Hugo2
    actuator1n.png actuator2n.png





    で、安定しちゃうと、余計な事に意識が移ります。


    発表当初から気になっていたのが...現代の真空管であるNutubeです。

    これの評価ボードと言うのがKORGから出ていることを知った。

    つい、出来心で買ってみました。

  • 評価ボード \9,720
  • Nutube 6P1 \5,400


    一応真空管ですが、あんまり光りません。

    KORG Nutube evaluation board
    nutube eval board


    まぁ....。評価用ってことで。純正の12Vアダプタでも試してみたけど....


    ...評価用って事かと。




    一旦気になると...え?真空管ってこんなわけないよね?と、一応ポタアンとして売ってる物も試したくなる。

    ELEKITのTU-HP03です。それなりに評価されている様で第3世代の製品。

  • ELEKIT TU-HP03 \24,840


    真空管なのに全然光りません。

    ELEKIT TU-HP03
    ELEKIT TU-HP03

    まぁ....。





    そして暴走。


    ALO Continental Dual Mono
    ALO Continental Dual Mono

    ALO Audio Continental Dual Monoです。

    まさかこれを買うことになるとは思っても居なかった。


    横からみても結構光ります。

    ALO Continental Dual Mono
    ALO Continental Dual Mono

    購入する3時間前まではContinental V5を買おうと思ってました。

    Dual MonoにはDAC機能も内蔵されていますので、Hugo2を置き換える事も可能です。
    しかしDual MonoのDAC機能はHugo2に比べると力不足。置き換える気にはなれないです。
    その為、DACとしてのDual Monoは選択肢から外し、V5を考えていたのです。

    でも、Continental V5にはDAC機能は無く、純粋にアンプです。
    そしてDual Monoも純粋にアンプとして使えます。

    そうです。今回欲しいのはパワーアンプです。

    私には未来が見えます...単なる経験則とも言う。

    (1)V5を買ったら結構良かった。んじゃDual Monoってどんなんだろう。
    (2)V5を買ったが今一だった。んじゃDual Monoってどんなんだろう。

    どちらも同じ未来に収束していることが明らかです。V5を買わない事でコスト削減です。

    Dual Monoは2015年7月29日に発売されたものです。そして2018年7月30日、生産完了が発表されました。

    Dual Monoにはブラックとシルバーの2色が出ています。
    私はブラックモデルを7月27日に買いました。その時点でシルバーモデルは既に生産完了でした。
    そして7月30日、ブラックも生産完了のニュースが飛び込んできました。


    結果論ですがDual Monoは買って正解でした。いや、むしろ新品在庫があるうちに買えて良かった。

    まぁ、同じコンセプトの後継機種が出たら結構悩ましい気もしますが...



    すでに記述していますが、Dual Monoはパワーアンプとして使っています。
    Hugo2がDACおよびプリアンプ相当になります。
    Dual Monoはこの接続状態での評価になりますが、予想を遥に越えた良さでした。

    Hugo2の音については前回も記述した通り「凄いけど若干の違和感もある」状態でした。
    その出力をDual Monoに入れているのだからそれ程の違いが出ても困ります。

    しかし予想は裏切られました。なんだろう...「気持ちが良い音」なのです。

    Hugo2のカッチリした音が多重の増幅回路を経て鈍ったから?

    それだけなら、他のアンプだって同じ様なもののはずですが....

    Nutube評価ボードもELEKITも同じくパワーアンプとしてHugo2へ接続してみました。
    しかし、1曲聴いただけでドライブ能力の限界が明らかです。、特に低域が破綻しています。
    程度の差はありますが、どちらも同様の傾向です。

    これが真空管の特徴なのか?そんなはずは無いです。

    Nutubeはともかく、ELEKITは普通の真空管です。エージングしないとダメという可能性もあると思います。

    しかし、Dual Monoは違いました。低音が厚みを持ちスムースに膨らみ、非常に滑らかです。

    現時点では、直接Hugo2から聴くよりもDual Mono経由で聴く音が好きです。500g位カバンは重くなったけどね。


    豆知識?

    ALO Audioって、'Audio Line Out'で'ALO'だとさ。どっかに書いてあるのかな?

    調子に乗って真空管やらACアダプタやらを米国に直接オーダーし、PayPalで支払ったときのマーチャント情報で初めて知った。

    四方山話?

    Nutube、マイクロフォニックノイズが結構激しい。触るだけで響きます。モバイル用途には厳しいんじゃないかなぁ。
    っつうか真空管をモバイルする事自体がそもそも厳しいか。




    そんな感じの今日この頃。

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