ZBOX picoとrealtime kernel part 2

作成日2015年5月13日
更新日2015年5月16日 Update Compute stick information


前々回からの続きです。

その前に...5/12にINTEL Compute Stickが到着しました。

しかし、インテルのスティック型PC「Compute Stick」が急遽発売延期 と言うNewsが...

もう物は届いてるんですが...


理由は「製品の検証において一部不具合が確認され、原因究明のため」らしいですが、 これですかね?

Windows 8.1のメトロアプリが実行できない様です。
Intelが発生している個体のシリアルNo.を教えてくれって言ってるので、特定ロットのハードウェア的な問題なんでしょうか...
ソフト的な問題なら発売直前に突如ストップしたりしないって気もしますので、そうなんでしょうね。


Update
Windows imageをeMMCに焼く時の問題だったようです。ソフト的なミスってことらしい。
解決方法は別途公開される様ですので回収とかは無さそうですね。さっさと使ってみましょうかね。

From Intel communities

I have an update on this issue. 
Engineering has identified that the issue where Metro apps do not open was caused by a problem in
the process used to program the Windows image onto the eMMC storage part.
Not all Compute Sticks are affected.
The manufacturing process has been updated to fix this problem, so anything built after May 12
also will not be affected.
They are investigating methods to allow you to update the onboard image if your Compute Stick
has this issue. 

I’ll keep this thread updated as more information becomes available.
 
Regards,
Lois
Intel

Update finish


実に微妙です。WindowsどころかDisplayも使わないので、構わないっちゃ、構わないんですけど。

今の所、返品しろって言われてないので、週末にでもいじってみましょう。





ようやく本題ですが...

この情報 でRealtime kernelが作れることを前々回に書きました。

picoでセルフコンパイルすると3時間以上かかり、64GBメモリモデルでもdisk容量が結構ヤバいとも書きました。

そして、
dbgパッケージが一番掛かってる割に結局使わないのでキャンセルさせる旨い方法あればなぁ。
とも書きました。

はい。取りあえずrealtime kernelが動いただけでちゃんと上の情報を読んでいない事がバレバレですね。


linux-3.18.11を展開したpathの中で以下のコマンド入れるだけで、全ての問題が解決しちゃいました。反省。



./scripts/config --disable DEBUG_INFO

その代り、これを実行するとまた最初からcompileやり直しです。
今回はソースファイル1ついじっただけなのに、全コンパイルです...。

3時間は掛かりませんが、定格clock状態で2.5時間掛かりました。
そして以下の4つのdebファイルができればラッキーです。
毎度ながら名前の付け方を失敗した悪例ですが...


-rw-r--r--  1 root root   967740  5月 11 17:15 linux-firmware-image-3.18.11-rt7rt-lactoria2_3.18.11-rt7rt-lactoria2-5_amd64.deb
-rw-r--r--  1 root root  6724386  5月 11 17:17 linux-headers-3.18.11-rt7rt-lactoria2_3.18.11-rt7rt-lactoria2-5_amd64.deb
-rw-r--r--  1 root root 41199372  5月 11 17:23 linux-image-3.18.11-rt7rt-lactoria2_3.18.11-rt7rt-lactoria2-5_amd64.deb
-rw-r--r--  1 root root   775926  5月 11 17:17 linux-libc-dev_3.18.11-rt7rt-lactoria2-5_amd64.deb

散々時間掛かって4つも作った割には、使うのは2つだけなのは同じです。
でも一番時間掛かってたdbgパッケージが無くなりました。

diskの使用量も、コンパイル前と殆ど変っていません。50%も使っていません。

これがまさに求めてた方法です。



上の中でチラッと書いていますが今回のキーワードは...

  • ソースファイルを1ついじった。


  • 定格clockでcompileに2.5時間掛かった


    Updateおまけ

    書き忘れてたのですが、kernel3.18系に上げたメリットが他にもあります。
    MicroSDソケットが使えるようになりました。
    64GBのMicroSDXCメモリで3GB分位のwavファイルの読み込みとかしてみましたが大丈夫そうです。
    なお、カードをexfatのまま使っちゃったので、apt-get install exfat-fuse exfat-utilsしてます。


    戻る

    inserted by FC2 system