VolumioとかBRIXとかLIVAとか

作成日2014年4月28日
更新日2014年5月4日 修正&追記
更新日2014年5月25日 追記


さて、大型連休ですが特に旅行などに行く予定もありません。工作三昧の日々が送れるのでしょうか...


現状、私のVolumioはDSD64や192KHz24bit WAVの再生は「ほぼ」問題ありません。ただ「忘れた頃に一瞬の音飛びが出る」ことがあります。

おそらくはPiのkernelバグが原因だろうと思っていますが、dmesgにbug発生を示すlogも無く、これ以上の追及は難しそうです。
「音飛び」も実際の所は滅多に発生しないので、「気にしない」が正解なのかもしれません。

まぁ、HDP-R10よりは遥かに安定してるのは間違いありません。HDP-R10では気になったflac再生時の音のゆらぎもvolumioでは問題なさそうですし。

さて、そもそもの目的はDSDネイティブ再生です。DSD64はこのような状況ですが、DSD128ってどうなのよ?と試してみました。

この辺りからDSD128音源を10個ほどダウンロードして実験しました。

結果はDSD64と変わりなく再生可能でした。

10曲程度では音飛びも発生しませんでしたが...DSD64で発生し、DSD128だと発生しないと言う物でもないでしょうね。

予想外だったのはCPU負荷です。mpdのCPU使用率はDSD64では5〜6%でしたが、DSD128でも7〜8%程度です。倍になるかと思いましたがそれ程増えませんでした。

DSD128でも同じ様に再生できるのであればDSD128を使いたい所ですが、さすがにファイルサイズが気になります。
上記サイトの1曲目、DSD64で274MBのファイルサイズです。
zipで圧縮されているので多少小さくなっていますが1曲274MBと言うのも一般的にはバカみたいな容量と思われるでしょう。
それがDSD128では倍になります。さらにDXD(352.8kHz/24bit)では1GBになります。

現時点ではDXDは常用する気にはなれませんがmpdもCONCERO HPもDXDが再生可能です。どんなもんか試してみましょう。

結果、DXDも全然問題ありません。CPU負荷は11〜13.5%程度。音飛びも今の所確認できません。DSDや192KHzPCMと特に違い無く再生可能な様です。






今回はオマケとして、Volumioの改造についてちょっと書き殴ってみたいと思います。

VolumioがVolumioである為のレゾンデートルも殺し、汎用性もゼロなので自分以外が使えるようなモノでは無く、何の参考にもなりませんが、あくまで日記ですのでご容赦ください。

以前のページでも書いたことですが、私のVolumioは既に原型を留めていません。

そもそもVolumioは音楽再生に特化したtuningと、誰にでも使えるMusic Playerであることがポイントです。

  • 音楽再生機能だけでなく、volumio自体の設定やカスタマイズをWebUI化する事で誰にでも使える様になっています。
  • NASやAirplay、Web RadioなどNetwork上のファイル再生やストリーミング再生をすることができます。


  • Volumioはこれらの機能を実現する為に多くのサービスを起動しています。
    Volumioの前身であるRaspyFiと比較しても更に多くのサービスが標準で起動され、その結果OSの起動に要する時間も長くなっています。

    Volumioを色々な利用用途に使えるオールマイティなMusic Playerにするには必要な選択だったと言えます。

    しかし、私が欲しいのは「Memoryに入った音楽を再生できる」だけのプレイヤーです。
    それ以外の目的の為に起動されている機能は不要であるだけでなく、寧ろ積極的に排除したい物です。
    上記に加えCONCERO HPと言う、気難しいデバイスを出来る限り安定した環境下で鳴らす為に、 排除可能な負荷は全て排除する方向で改造しました。
    その3では 「RaspyFiはudevd(ホットプラグ機能)まで殺している。そこまでする必要あるか?」と愚痴りましたが、今となっては十分必要な事と理解出来ます。

    ポイント
  • Resonessence Labs CONCERO HPを使いたい
  • 再生はUSBに接続したデバイス1つからのみ。NASやWebからの再生はできません。
  • VolumioのWebUIは削除。操作は汎用品のmpdクライアント系ソフトで行う。
  • 通信は有線LANポートに接続した無線ルータをアクセスポイントとしてクライアントと接続する。
  • 上記目的に於いて不要なサービスは全部止めてしまう
  • その上で生き残った必要なprocessについてはniceやionice等でプライオリティを弄ってみる。
  • mpdもdsd再生に適したmpd-dsdに入れ替える。

  • どうでも良いポイント

  • 各種状態表示はLEDで行う。ただ点滅するだけじゃツマラナイのでフワッと点いたり消したりさせる。
  • 時計内蔵。
  • からくりvolumeノブ





  • さて、ここらで次の工作ネタが出てきました。Raspyが悪いわけじゃありません。どのみち目的は工作に刷り変わる運命です。

    例によってまだ形もできてません。というか構想の段階ですが...


    次期主力戦闘機候補
    nazo GIGABYTE BRIX GB-BXi7-4770Rです。

    Intel Core i7 4770Rと言うハイエンドクラスのCPUを積んだモンスターです。

    最新版のUbuntu 14.04も、ついでに入れてみたWindows8.1も数秒で起動します。

    まさかWifiルータの起動が間に合わない位速いとは想像もしてませんでした。
    DisplayのSyncが追従した頃には起動が終わってます。


    次期 vs. 現主力戦闘機
    nazo Piと大体同じ大きさですね。

    巷では、本気を出すと非常識な程の爆音&爆熱マシンと言われています。
    でもグラフィックバリバリなゲームでもしない限りは、なんと2cmファンを搭載したPiより静かです。

    ちなみにグラフィック性能が今までのCore i7の2倍とか言われていますが、所詮内蔵グラフィックです。
    CPUはPentiumDでも GeForce480GTX積んだ我が(前)主力マシンの方がよっぽど速いです。

    出たばかりのUbuntu最新版14.04 Trusty Tahrが問題なくインストールできました。
    X,Sound,Wifi,bluetoothなど、デバイス依存の強い部分も問題無さそうです。

    追記:Wifiは繋がりますが不完全でした。LIVAにsshしてると時々遅延があります。無線マウスやbluetoothの干渉みたいな感じの遅れ方です。 syslog見ると2.4GHzと5GHzを行ったり来たりしているようで.....面倒なのでIntelのAC7260に入れ替えちゃいました。

    といっても、これを持ち歩くのは...さすがに無理。

    19V 7.1Aと言うもの凄いACアダプタで駆動されています。とてもバッテリ駆動はできそうもありません。


    実は次期は次期でも、開発環境用PCなのです。このページもBRIX/Ubuntuで作成中。

    本当の次期主力戦闘機候補
    nazo こっちが本当の次期候補。

    Piの上に載っている基板ですよー。

    ECSのLIVAと言うx86マシンです。このサイズで普通のWindowsが動いちゃいます。どうでもいいけど。

    4/25発売日に入手は無理と思ってましたが、Amazon発注で発売日に届きました。ラッキー。

    CPUもメモリも32GBストレージも内蔵されて2万円しません。

    もちろんポイントは安い事では無く、このサイズと5V駆動できる点です。
    Piに比べれば消費電力はデカいでしょうけど、モバイルバッテリで駆動出来ればOKです。

    基板比較 面積
    nazo フットプリントはRaspberryPiと「ほぼ」同じです。

    でも、私の環境ではHDMIからの映像出力がダメでした。
    VGA出力は問題無いのですが、HDMIに繋ぐと全然映りません。

    初期不良も疑いましたが、どうやらBIOSの問題っぽい。HDMIのネゴシエーションに失敗している様です。
    違うHDMI機器に繋いでみたところ出来る場合もあるので、ハードウェアはとりあえず生きている様です。

    ECSのサポートページを見ると最新版BIOSがあります。
    まぁ、初期ロットにありがちな話かと思い、これを適用してみることにしました。

    ところが、アップデートに四苦八苦です。
    bootable USBを作ってDOSモードでUpdateしようとするも起動しない。
    BIOSがUEFIしかサポートしていないのが原因か?

    最終的には現時点でサポートされている「唯一のOS」であるWindows8.1までインストールしてみました。

    苦労の甲斐ありWindow上からなんとかBIOSアップデートツールが起動できました。しかし...

    最新版は既にマザーに入っているものでした。...「Latest BIOS for LIVA」に騙された。
    まぁ、出荷時期によってはもっと古いのが入ったLIVAが出荷されている可能性もゼロでは無い!...のかなぁ...1stロットなのだが。

    現時点のBIOSはUEFIしかサポートしてません。これも間に合わなかったっぽい。
    今後レガシーサポートなBIOSが出たとしても、Windowsがインストールされていないとupdate自体が困難な気がしますので今Windowsを消すのは躊躇されます。

    そこかしこに完成度の低さを感じます。
    表示できないモニターでもWindows8.1起動後に繋ぎ変えると問題なく表示できちゃったりします。
    BIOSでboot priorityを弄ってるとbios configの保存&終了が無限ループになったりします。

    この辺で、ちょっと地雷臭が漂って来た気がしました。
    基板比較 縦
    nazo piの2連USB端子でさえ邪魔なのに、さらにLANまで積み重なって縦配置です。

    まぁ、それは購入前に判っていた事ですが。

    逆に予想外だったのは処理能力。予想以上にパワフルでした。
    このサイズじゃ、せいぜいF-07CやSHARP D4程度のパワーかと思っていましたが、UbuntuもWindowsも結構サクサクです。

    しかし「現時点で唯一サポートされている」のがWindows8.1だけってのも怪しいです。
    案の定、WifiもBluetoothもUbuntu 14.04では認識できてません。

    サポートはWindows8.1だけのはずなのに、上記サポートページには「LIVA Drivers for Ubuntu」と言うのがあります。

    まぁ、時期的にしょうがないでしょうけど、最新版では無くUbuntu 13.10用のドライバです。
    それでも何とかなりそうだと思っていた所....

    なんとかなりそうかなと、思っていたのですが、ここで最大の問題が発生しました。

    VGAでもHDMIでも、とにかく何かディスプレイを接続していないと、bootしません。こいつ。

    BIOSで余計なチェック入れている様です。調べてみるとLIVAに限らず同じようなマシンは結構存在するらしい。

    とりあえず片っ端からBIOSの設定項目をいじって見ましたがダメっぽい。

    私の様な特殊な目的じゃなくても、サーバーとして使いたい人だって結構居るはずです。
    何か回避策があるのかもしれませんのでもう少し調査が必要かも。

    仮に現BIOSではダメだとしてもハードウェアの問題では無くBIOSの問題だけなのでアップデートに期待したいですが、 現状を見る限り所謂「気の利かない」製品設計で作られたモノと感じます。余り期待はできないのかもしれません。

    GIGABYTEのBRIXとECSのLIVAをほぼ同時期に入手したため、どうしても比較してしまいます。
    値段も圧倒的に違うものなので完成度を比較するのも酷かもしれませんが「BIOSの出来が悪い」点があまりにも残念です。

    そんな訳でmpdもインストールし、さて実運用構成で開発を始めようとした所で残念ながら「一旦保留」にしました。

    今日はここまで。



    調べてみたところ、VGAが接続されたフリをさせることができるようです。75Ωの抵抗が3本必要です。



    VGAの2pinと7pinを抵抗で繋げたところ、起動できることを確認できました。
    1pinと6pin(RED)ではダメでしたが、2pinと7pin(GREEN)で行けます。抵抗は1組あればオッケー。
    手持ちの抵抗を漁ってみたら一番小さいので330ohm 1/8wが4本だけ...並列にして82.5ohmが1本作れたのでなんとかなった。



    5/4の日記帳

    秋葉原で70円のVGAオスコネクタと5円の75ohm抵抗を買ってきてアダプタにした。
    Wifiは一応認識して接続先SSID見つけてくるけど繋がらないので諦めた。
    HERUSと480GBのSSDを接続し、手持ちのSONY10000mAhバッテリ1本で1時間以上問題なく音楽再生できた。
    何時間持つか判らんけどバッテリ駆動に問題は無さそう。



    5/25の日記帳

    ようやく持ち歩く工作がほぼ終わりました。一週間程持ち歩いて使ってます。

    まだ写真も何も撮ってないので詳細は後ほどとしますが...

  • CPUを最低速度で動かしてDXD,DSD128その他もろもろ、音飛び/音切れは一切起きていません!!
  • SONYの10000mAh(MAX3.6A出せる)バッテリ1本で全システムが駆動できています。
  • LIVAは基本的に低消費電力だけど、本気出すとすぐ3A近く出てしまう様なので、そのままだとバッテリ駆動がきつい。
  • CPUをpowersaveモードにすることで(最低速度になるけど)発熱、消費電力共に良い感じ。
  • それでもMAX2.1AのACアダプタだと限界ギリギリっぽく、LIVAが発熱状態だとRebootに失敗したりする...少し冷ますと普通に起動しちゃったりする。
  • アルミケースを加工して前作Volumio改とほぼ同じ厚み(全高)にできた。
  • 但しfanlessのまま4〜5時間室内で使うと65度位まで熱くなる。
  • でも電車内で2時間程度連続稼働させても60度までは行かない程度なのでfanlessのままにしたい。

    また、早めに書いておきたかったこととして、VGA無接続だと起動しないのはUbuntuのgrubが原因だったようです。
    /etc/default/grubの冒頭を以下の様にして更新する事でVGA無接続で起動できました。

    GRUB_DEFAULT=0
    GRUB_RECORDFAIL_TIMEOUT=2
    GRUB_HIDDEN_TIMEOUT=0
    GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET=true
    GRUB_DISTRIBUTOR=`lsb_release -i -s 2> /dev/null || echo Debian`
    GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="text"
    GRUB_CMDLINE_LINUX=""
    GRUB_DISABLE_OS_PROBER=true

    ECSのせいにして申し訳ありません。反省!

    上記プラス、fsckを無応答進行するようにして、headless運用が出来ています。

    無事、主力戦闘機の交代が実現しました。
    CONCERO-HPをここまで安定して鳴らせるのであれば、Raspberry Piは引退させる事ができます。

    詳細はそのうちまとめる予定です。

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